顕微鏡は、17世紀にイギリスの物理学者ロバート・フックによって発明されました。フックは、接眼レンズと対物レンズを組み合わせた複式顕微鏡を作り、この顕微鏡でコルクの細胞を発見しました。フックは細胞の発見者として知られています。
同じ頃オランダでは、レーウェン・フークが凸レンズ一枚だけの単式顕微鏡といわれるものを作りました。この顕微鏡は、たった1枚のレンズで倍率は250倍以上もあったということです。フークは、この顕微鏡でバクテリアを発見しました。
その後、顕微鏡の開発は進み、顕微鏡を使っていろんなものが発見されました。コッホはコレラ菌や結核菌を、日本人では志賀 潔が赤痢菌を、北里柴三郎は破傷風菌やペスト菌を発見しました。また、野口英世は黄熱病の研究で医学に大きな功績を残しました。そして今日、顕微鏡は医学だけでなく、化学・生物学・食品・工業などいろんな分野で幅広く使われています。
さあ、みなさんも顕微鏡を使って、身のまわりにあるものから観察を始めてみましょう。新しい発見があるはずです。
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